思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

仮面ライダー響鬼

第13話「乱れる運命」

公式サイトで、今回はアクション監督出身の監督が演出ということがよく分かった。アクションシーンのバリエーション、迫力ともにこれまでで最高。TVシリーズのアクションとしても最高レベルの水準といえる。

主役たる響鬼のシーンこそなかったものの、弾鬼(前に言ってたのは“ざんき”じゃなくて“だんき”だったのか…)と威吹鬼のファイティング・スタイルの違い(弾鬼はパンチ主体のパワー押し型、威吹鬼は回し蹴り主体のスピード型)、バトルフィールドの変化など、1話の中なのに盛り沢山。

明日夢虫垂炎になる話は何か今後の展開の伏線なのだろうか…?無意味な気がするのだが…。母親が病院にかけつけた時に「急患はあっちです」と教えたのも必要性がないなぁ、と思ったら、次回予告ではどうやら持田の兄らしい(不確定だが)。医者からの「手術が必要です」との宣告に渋る理由が「学校休ませたくない」ってのは、それまでの伏線がないから意味不明なリアクションに感じる。

謎のマント+時計杖の意のまま、という展開になっている。ヤツがシリーズの黒幕/ラスボスか?今回喰わせたウニみたいなのによって今度は赤い、鎧だけでなく羽根まで生えた。しかも同じ妖怪を共食いするタチの悪いやつが出現。ただ、1つ問題なのは前半で共食いの餌食になった一人が、後半で再び出てくること。『怪獣大戦争』のX星人みたいに男は全員土屋嘉男顔、女は全員水野久美顔ってことなのだと思うのだが…。子供にはまず分からんぞ!これまでの中で響鬼あたりに「奴らは人間体では全員同じ顔してる」ということを言わせるべきだった。

威吹鬼の銃が効かないのはいいのだが、まさかあの銃が弾を発射しているとは思わなかった。確かに思えば通常射撃は弾を撃ってそうな描写ではあるが…。必殺技では音波を発射しているのでその撃ち分けシステムがどういう構造になっているのか?弾を込めているシーンを見たことがない、誰が作っているのか?(みどり?)とか現実的に考えると問題はいろいろ。ま、いいけど。

シリーズの途中、ということでの疑問や不満はあるが、アクション番組としては文句なしの1本!個人的には弾鬼の戦い方が良かった。馴れていない細川茂樹威吹鬼の人と違って、声がいいのだ(アクション俳優?)。顔が「ファイズ」の途中から出てきたライダーみたいに“X”なのはちょっと笑えるが(そういえば仮面ライダーXってのもいたし、伝統か…)。