思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

哲学人生問答

岸見一郎
☆☆★
講談社

『17歳の特別授業』シリーズ。結論からいうと、京極夏彦のほうがはるかに良かった。
著者のアドラー心理学の本は有用だったのに、高校生相手だから、大人が読むには不適当なのか。
質問内容は、友人関係とか進路、勉強のことがほとんど。
なかでも、もっとも引っかかったのが、
「ワンオペ育児など不可能です」
という箇所。もちろん、夫婦は助け合って育児すべし、という論旨なのだが、これではシングルマザー/ファーザーは満足に子供を育てられない、というに等しいではないか。