『日本海軍艦艇カタログ』☆☆☆☆
800円くらいなのに、ほぼ全艦艇がCGモデリングされ、おまけに各部アップ稿(レンダリング)まである超お買い得。本書じたいが単行本の文庫落ち的な意味合いがあり、ほとんどのCGは、同社の他の書籍の為に作られたものの再利用だからできたことか。
本書が素晴らしいのは、戦艦、巡洋艦、空母だけでなく、駆逐艦、補給艦、はては掃海艇や砲艦まで網羅していること。船名どころか、初めて見る艦種も多かった。
敷設艦初鷹なんて初めて知ったが、機雷が満載で格好いい。
「戦艦、巡洋艦、空母、水上機母艦、潜水母艦、敷設艦、練習戦艦、練習巡洋艦、8つの艦種だけが軍艦として類別され、特別に艦首に天皇家の紋章である『菊花紋章』がつけられていました。」
「英語で「Gunboat」と呼ばれる、比較的小型で沿岸や河川での活動を行う艦艇が砲艦である。(略)武力での威嚇を背景にした外交を砲艦外交と呼ぶのは、明治大正期の砲艦の活動に由来している。」