『数の砂漠をはるばると』☆☆☆
ミステリーというよりクイズの類いではあるが、首が曲がった瓶に入った砂の容量を測る方法は鮮やか。
『高塚十兵衛最後の事件』☆☆☆★
短編の使い捨てにしてはやたらキャラの立った刑事チームが登場する。
因数分解をはじめ、数の性質を用いた暗号が色々登場。分かるわけないやん、というのは数学ミステリのお約束なので言わないが。
『回るヨコハマ捜査線』☆☆☆★
前後編からなる中編。虚数を回転、という観点から説明するだけならオリジナリティはないが、三乗のωと絡めるあたりは感心する。だが、作者からの挑戦状で出される横浜の名所なんて、関東圏の人しか分からんやん……( ´Д`)