思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

ホワット・ライズ・ビニース
☆☆☆

まず、タイトルの意味が分からない。邦題をちゃんと考えろ!と言いたいが、意味が分からないことこそ、本作の狙いなので、ある意味正しいのかも。
ハリソン君の妻である主人公の周りで起こるJ的な不可思議現象。彼女の精神状態がおかしいのか、はたまた幽霊のしわざ?とある失踪女性(エオウィンやってた人?)のことを知り、彼女は降霊術まで行って現象の真相を知ろうとする。
真相は、必死にミスディレクションされていたほうとは真逆のものだった。
ただ、それが衝撃的かというと、そうでもないんだよなあ…。
それよりも、『火刑法廷』的な、現実的ロジックだけではない幻想文学的な余剰が本作のウリだろう。主人公が目撃する少女のシルエットやラストなど。とは言え、隣人のエピソードは本筋とは関係なかったような…。