思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

『マッドマックス2』
☆☆☆★

いきなり良くなった。
中途半端に文明というか、現代と地続き(つまりは手近で撮影したであろう低予算)感があった『1』だったが、本作は舞台はほぼ砂漠のみ。近代建築はほぼ登場しない。
ストーリーは、砂漠で石油を掘る施設を占拠した白い組織と、それを狙う黒い暴走族の戦い。マックスは白い方につき、白い組織が新天地に向かうのを手助けする。
改造車、アメフトの防具をベースにしたコスチューム、モヒカン、マスクなど、『北斗の拳』に影響を与えまくっているというより元ネタとも言える全てのビジュアルはここで決定したと言っていい。キャラ的にもマックスがケンシロウ、憎たらしい子供はバットである。
敵味方を問わず、次々に人が死んでいくのが見どころ(特徴)なのだが、例に憎たらしい子供が死なないのが不満(本来というかリアリティ重視なら真っ先に死ぬはず)。
どいつもこいつも濃いキャラだが、個人へりみたいなガジェットとか、ラストのタンクローリーをめぐるカーチェイスとか、何もかもパワーアップしている。まさに『ターミネーター2』くらいの落差がある。