思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

地球連邦の興亡(1)』
☆☆☆★

追悼読書(?)である。
林譲二『暗黒太陽の目覚め』を思わせるのは、設定/イラストレーターが同じなだけではない。
異星人との長きに渡る戦争、ハイパーネット・ゲートなどの設定は『彷徨える艦隊』を代表とする現代ミリタリーSFでお馴染みのもの。
気になるのが、やたらと説教臭いというか、設定を物語の中ではなく、地の文で長々と説明するところ。本のボリュームが増えることを嫌ったのか、物語を先に進めることを優先したのか…?
主要登場人物の説明も、随所にその半生記がこれまた長めに入ってくるのが煩わしい。
戦闘パートそのものは悪くないが、それが四分の1、残りは現在から22世紀までの未来史、未来の軍隊、主要登場人物の半生記が四分の1ずつ。これだと、二巻以降買うかどうかは微妙やな〜。

地球連邦の興亡1 - オリオンに我らの旗を (中公文庫)地球連邦の興亡1 - オリオンに我らの旗を (中公文庫)
佐藤 大輔

中央公論新社 2015-09-19