思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

岩谷誠治『早い話、会計なんてこれだけですよ!』

「一年間、つまり次の報告日までに現金に戻ってくる予定のものを流動資産、一年を超えるものを固定資産に区分します。」

「一社員として耳にする経営者の訓話は、「厳しい環境」「今年が勝負」というように、毎回同じ話に聞こえ、本当の意味での厳しさを経営者と社員が共有するのは難しいものです。
その一方で、苦境をしのぐための厳しい予算設定が個人のやる気をそいでしまう場合もあります。ノルマの水準に問題があるだけでなく、社員全体が自社のコスト構造を認識していないケースも多く見受けられます。
とくに、会社の予算制度は損益計算書を中心にしているため、会社の存続にとって重要な賃借対照表やキャッシュフロー計算書という視点が欠落しがちです。
会社で働く人々と経営者の溝を埋めるためには、両者が「会計」という視点を共有することが役に立つはずです。」