うーん、どう言ったらいいのか・・・。ジャンル分けは無意味なのかもしれないが、敢えて言うなら、SFミステリではなく、ミステリSF、いやむしろバカミスまたはバカSF(そんな言葉あったっけ?)だろう。
まあ、自覚しさえすれば何もなしでタイム・スリップできるのみならず、空間すら歪められるのは『宇宙消失』と同じ(ネタバレ?)なのかもしれないが、あちらがちゃんとした研究を元にした可能性を提示しているのに対して、こちらはそういう知識をネタにして妄想してるだけ、というような違いか。
読み終えて見れば、主人公ウェンズデイが梢を救うため、パインハイツを中心に奮闘するという点で芯が通っていたのだが、なんかもうただの駄弁(そう、本作は妄想科学駄弁小説というのがぴったりかも)しか記憶にない(^_^;)