2013-03-30 ■ 『リライト』法条遥 ☆☆☆★ 早川書房一見すると筒井康隆『時をかける少女』のパロディ/オマージュとして始まるタイム・リープ(個人的にはこの単語には馴染めない。タイム・トラベルまたはタイム・スリップでいいやん〜)もの。 だが、時間のパラドックスが世界を歪め始めると、SFミステリーかホラーのようなラストへなだれ込む。このへんの越境っぷりは『魔物たちのみさ』を想起させなくもなかったり。 ラノベ系の表紙だし、実際サクサク読めるのだが、ちょっとひねくれ/ねじくれた作品だ。