在野の歴史家としての顔の他に、ジャーナリストとしての面も持つ井沢元彦の、後者の側の著作。
朝日新聞や週刊金曜日など、サヨク勢力がいかに事実をねじ曲げて報道したか、ということを事実を挙げて批判している。こういう事実を知っていてもなお朝日新聞を愛読する、というなら日本人ではない!と言いたくなるくらいの偏向ぶりである。
もちろん共産党や社会党の悪行(?)をはじめ、河野洋平や野中広務などの売国奴(とは書いていないが)についても触れている。彼らサヨク勢力について、著者は日本人の持つ“常世思想”が源流にあるのではないか、と分析している。(個人的には単なる新しいもの好き、あるいは舶来もの好きという民族性なんじゃないかと思うが…。もちろん、島国ゆえの独自の文明を気づいた反動という面もあるだろうが)
「拉致」事件と日本人 なぜ、長期間黙殺されたのか 井沢 元彦 祥伝社 2003-02 |