思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

これはカバーで裏切ってるよなあ…。
たとえるなら『ブラックジャック』の愛蔵版・文庫版カバーのイラストと中見の手塚画くらいのギャップ。
カバーからすると『バビロニア・ウェーブ』みたいなハードSF(ミステリ)かと思うが、中見は戦後すぐの空想科学小説、あるいは探偵小説、という感じなのだ。
表題作は、タイトルから大いに期待させるが、アシモフのロボットものの1編という感じ。本のタイトルが『新訳おとぎ話シリーズ』で、その一篇として「宇宙大密室」が最後にあるくらいでちょうどいいと思う。
いま復刻する必要ってないような…。せめて昔のカバーのままで出してほしかった。

宇宙大密室 (創元SF文庫)宇宙大密室 (創元SF文庫)
都筑 道夫

東京創元社 2011-06-21