思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

とうとうミステリですらなくなってしまった。
伝奇ラノベというのが的確かも。
ラスト近くのドタバタなんてまさにラノベのノリだ。(個人的には『迷犬ルパン』シリーズを思い浮かべた)
吉野の桜と役行者の正体については面白かったけれども。前後の鬼などについては「おっ」という説はあるものの、全体としての整合性(完璧な論旨)には欠ける部分があるが、ラノベ、歴史への正体としては十分か。

カンナ 吉野の暗闘 (講談社ノベルス)カンナ 吉野の暗闘 (講談社ノベルス)
高田 崇史

講談社 2009-03-06