思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

地獄少女(2)

第2話「魅入られた少女」
オープニングもなんともエロティシズムを感じる、なんとも大人向け、という感じの作品。
早くも2話めにして作画が乱れているのが残念。修正が入っている原画であっても、作監の個性だろうが、眼が大きめの所謂ライトノベル系のバランスになっているので違和感があった。それでも“見られる”のは、レイアウト/構図がしっかりしているから。エンドクレジットを見る限り、レイアウトマンがいる感じはなかったので、原画マンが巧いのだろうか。
ストーカーの少女の話で、いきなり少女の精神が限界に来ているところから地獄通信に依頼する、というスピーディな展開が良い。ストーカーの正体も、若手の刑事かと思いきやそうではなかったりと、ひとひねりあるところも良い。30分番組(実質20分)として、バランスが良い構成の脚本なのだ。
ツボをつくポイントはいっぱいある。あいのおばあちゃんが声だけで姿を見せないこと、白無垢で沐浴していること、長襦袢に水滴が落ちること、メンバーがいちいちコスプレしてターゲットを弄ぶこと…。
先に構図について触れたが、構図とともに画面が美しいのも良い。彼岸花についた朝露をはじいたり、恨みを聞く夕闇の大樹の下など、特に和テイストの場面はどれも秀逸だ。