思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

ウルトラマンネクサス

最終回なのにたったこの程度の盛り上がりなの…?
やっぱり戦闘シーンが問題なのか…。
今までそんなこと一度もなかった(はず)のに、いきなりテロップが入ったのも強引。
石堀くんが怪しいのは、数話前のあからさまな怪しいカットで分かってたけどね。
あの距離で撃たれて死んでない詩織、あの距離で孤門を外す石堀など、
「えぇ〜〜?!」という展開も多いが…。
全てが凪をウルトラマンにするための伏線だった、というのは面白い。
だが、それにしては佐藤康恵では不足すぎる。せめて中丸シオン(リコ)クラスの
“顔”がないとインパクトがないでしょう。
姫矢の時に続いて光を吸い取られるウルトラマン
原理的に光がない状態を闇というのだから、光を闇に変換する、
というのは無理がありまくりなのだが…。まあそのへんはいいか。

それよりもメチャクチャ引っかかったのが、
アンノウンハンドの黒い霧の中に飛び込んで行った孤門。
なんでウルトラマンのところまで行けるのか?
(空中なんだから底なしに落ちてもおかしくない、むしろそのほうが自然)
なんでウルトラマンに変身したのに凪という実態が別にあるのか?
(いや、そもそも融合/変身プロセスはどうなっているのか?
 人間本体はそのままで、ウルトラマンはエネルギーの鎧なのか?)
ウルトラマンは本体の力で変身するのではなく、
あくまでも“光”が寄生したものだから、本体が気合いをいれたところで
光を吸い取られたら脱出も逆転もありえないと思うのだが…。
孤門が凪についての感謝を語るシーンも、
佐藤康恵に魅力がないからか、そういう二人の関係の演出がなかったからか、
全然説得力がない。

たった一人で出撃カプセルに乗り込む隊長は良かった。
シリーズを通して、石橋保の力入りまくった演技が
活かされてないのがもったいないなぁ…。

アンノウンハンドのイメージは暴走エヴァンゲリオンっぽいなぁ…。
順番に変身していくネクサス、というのは定番で予想通り。
最後に孤門が変身するのもそう。
声援を受けて(そもそも聞こえるのか?ウルトラマンは聴力も大幅アップするのか?)
最後の変身をするが、なんか羽根がとってつけたようでブラブラしてたのが笑えた。
素体に会わせた2段階変身をする設定(ほんとか?)だから、
孤門がジュネッスやブルーになれるのはおかしいのだが…。

いきなり宇宙までスペシウム光線で吹っ飛ばすのもかなり無理がある設定だが
(『ゴジラ ファイナルウォーズ』からインスパイアされたか?)
あの距離でスペシウム光線を撃ち合って負けるアンノウンハンドってのもな…。
だいいち避ければいいやん。
あれだけ距離があれば直線しかしないスペシウム光線なんて簡単によけられる。
最初宇宙まで吹っ飛ばした時は『ジョジョ』第2部みたいに
窒息死か、あるいは軌道変更できないから、衛星化してしまうのかと思った。

そうそう、死んだはずなのに唐突に出てきた姫矢はともかく、
瑞生はどうしたよ!?
リコも回想シーンなのか、孤門の妄想なのか、生きているのかよく分からん。

最後にナレーションで語られるテーマ的なものも、
どうもすんなり聞けない。
全体的に上辺だけ、プロット段階のシノプシスを見せられているような印象だった。
人間ドラマも、特撮映像も。

それにしてもこんな幕切れ&内容のTVシリーズで中継したシリーズ、
年末公開予定だった『ULTRAMAN2』ホントにやるの?
ペンディングにしたほうがよくないか〜?
大コケするで……!