思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

地下帝国の死刑室

☆

最後が別荘みたいなアジトであり、そこへ行くまでの道が白砂青松の砂浜沿いにあったりと、なんか円谷特撮版『透明人間』みたいな構成だったなあ(^^;)
作る方も見る方もお気楽な娯楽映画。ポップコーン・ムービーというか、プログラム・ピクチャーというか……。何も考えなくていいような作品。
宇津井健主演のスパイもの。いちおう刑事だが。恋人を使って、組織をスパイさせたりする。
敵も味方も気楽に拳銃をぶっ放したり。
タイトルになっているのは、悪(ワル)のアジトが隠し通路を降りた先にあり、そこには毒ガスを使った処刑室かある。そこのこと。その広さも、せいぜいが普通のアパートくらいの面積の隠し部屋で、ワルの組織の規模的にも、作中に登場しない人を類推しても数十人がせいぜいで、帝国でもなんでもない(^^;)
毒ガスにしても、皮膚が爛れるわけでもなく、何なのか不明、というより設定する気すらないんじゃいだろうか。
おまけにその処刑シーンでは、ガラス越しには断末魔も聞こえない上、テルミル的な、奇妙な劇伴が流れるので、恐ろしくも何ともない。
白黒映画で、真っ暗な背景に光が顔の目の部分だけに斜めに当たるとか、照明だけが過剰に頑張ってた感じ。
東宝YouTube公式公開にて。