思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

水木しげるの異界探訪記』水木しげる
☆☆☆★
角川書店

エッセイマンガだが、普通の妖怪マンガと同じタッチで描かれているのが特徴。
基本は、「水木さん」が、出雲の先祖、そして日本の起源であるオオクニヌシなどの歴史にまつわる旧跡を巡り、タイムスリップして当時の世界を垣間見る、というもの。
要するに『宗像教授』なんかの伝奇マンガに近い。その内容そのものは井沢元彦とか高田崇文なんかで読んだものと大差ない。妥当というか、ある種の通説(歴史学会とは限らない)ということか。

水木しげるの異界探訪記 (怪BOOKS)水木しげるの異界探訪記 (怪BOOKS)
水木 しげる

KADOKAWA/角川書店 2016-03-31


『グレートメカニックG 2018年』
☆☆☆★

テレビ『Zガンダム』特集。富野監督のロングインタビューも相変わらず興味深いが、なんといってもZガンダムマークIIの準備稿が数々掲載されていること。私でも見たことない、あるいは見た記憶のないものが3、4割もあったのだ。解説と合わせて、同作の狙いや製作経緯がよくわかる、30年間にありそうでなかった名著(雑誌だから企画というべきか)。もちろん、当時のムックや、『MS大全集』に掲載されたものも多数。
ガンダムファンのみならず、メカデザインファンには、これだけの為にでも買う価値がある。

グレートメカニックG 2018SUMMER (双葉社MOOK)グレートメカニックG 2018SUMMER (双葉社MOOK)
双葉社

双葉社 2018-06-18