思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

「偽のデュー警部」ってミステリーがあったような気がするが、本作も要するに偽のウィリングが出てくる、という話。
例によって、他の作品とはまた違ったテイストなのが凄い。
とはいえ、一周回って、普通の本格ミステリなのだが…。
だが、それが逆に、クリスティ的に登場人物が多すぎて、よくわからないのが個人的にきつかった。
真相の方は、チマチマしたトリックではなく、大技系なので、読後に「誰が犯人でも一緒だったなぁ…」とはならなかったのは良かったが。

二人のウィリング (ちくま文庫)二人のウィリング (ちくま文庫)
ヘレン マクロイ Helen McCloy

筑摩書房 2016-04-06