『逃げる幻』
☆☆☆★
今回も全く違う趣向。第二次大戦直後、休暇中の精神科医にしてアメリカ情報将校がイギリスのスコットランドで遭遇した奇妙な事件を描く。
発端が、飛行機中で出会った伯爵から、知り合いの息子がちょくちょく家出するのだが、という相談を持ちかけられたところから始まる。
本格と書かれているが、幻想文学かサスペンスとするのが適当か。
いちおう殺人も起こるが、真相の手掛かりは、日本人としてはピンと来ない。
以下ネタバレ。
英語人がフランス語を聞き間違えた、と言われてもねぇ…。
あ、今気づいたが、ダイイング・メッセージものか。それほど比重は大きくないが…。