思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

意外と類書との重複も少なく、新味があった。これで500円はお買い得だろう。

本線と支線の違いや、JR四国には支線がひとつもない、というあたりは面白かった。(JR四国は、客にとっては本も支もない、という考えで統一したらしい)

ただ、ガイド的な記事では、やたらデートや不倫カップル向けの書き方が気になったが…。

つい誰かに教えたくなる鉄道雑学つい誰かに教えたくなる鉄道雑学
所澤秀樹

ベストセラーズ 2009-11-21

さすが日本語(とフランス語の)教師らしく、タイトル通りの内容。
基本的には二重敬語というか、文字通りの過剰に敬語を重ねたり、その結果間違った日本語と化したことばを添削するもの。
そんな事例を通して、結論として浮かび上がってくる(というかはっきり書かれているが)のが、敬語といっても、マニュアル通りの仕組みを覚えるだけではなく、根底には他人がどう思うかという想像力や、相手への思いやりが何より大事だ、ということだ。
機械的に敬語を使うよりも、態度や表情を含めた相手の尊敬の念を持てば、絶対に敬語でなければ敬意を表せないことはないのだ。
なによりもコミュニケーションツールとして敬語がある、ということを再確認させてくれる一冊。

バカ丁寧化する日本語 (光文社新書)バカ丁寧化する日本語 (光文社新書)
野口恵子

光文社 2009-08-18