思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

『カンナ 天草の神兵』読了

高田崇史
☆☆☆★
講談社ノベルス
天草四郎の乱、島原の乱の謎がテーマ。
歴史的なポイントは幕府が籠城した全員を殺した理由が「島原・天草のキリシタンたちは『寺社を攻撃し、キリシタンではない「異教徒」の周囲の住民をも攻撃』したらしいです(略)幕府としては、キリシタン以外の人間たちを何とか解放させて、この『乱』を、純粋な『キリシタンとの宗教戦争』として集結させたかった」という部分だろう。
なぜ長男である天草四郎が“四郎”なのか、という謎の答えは、確かに筋は通っているものの、ちょっと後付けっぽいよなあ…。
例によって殺人事件も起こるが、その動機や犯行方法については書くことなし。