思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

吸血鬼がテーマの伝奇アクションか…と敬遠していたが、読んで見たら面白い!
『ΑΩ』と『人造救世主』の中間のようなハイパー伝奇アクションだ。
ラノベにすれば10冊ぶん、ハリウッド映画なら3作ぶんくらいのアイデアが詰め込まれている。
人類対吸血鬼の戦いだけではなく、しょっぱなからずば抜けた能力を持ちながら血を吸うことを辞めたヨブ、吸血鬼をも超えた存在「J」などが最初から登場して、三つ巴の戦いを繰り広げる。
人類の対吸血鬼チーム・コンソーシアムも、復讐に燃える隊長、根性の女性隊員ドロシー、マッド・サイエンティストのドクターなど、多士済々。
作者お得意のグロい残虐描写や、SF的な科学解説(描写)など、色々な方向から楽しめる痛快作。
藤原ヨウコウ氏のカバーイラストも良い。

ネフィリム 超吸血幻想譚ネフィリム 超吸血幻想譚
小林 泰三

角川書店 2004-08-31