大陸棚が崩落し、巨大な津波が北欧を襲う。
そのあたりの描写は『デイ・アフター・トゥモロー』や作中でも言及される『ディープ・インパクト』で見たものと同様で、あまり新味はない。
その後は、アメリカを中心にして世界の科学者を集めての反撃が開始される。
アメリカの傲岸不遜っぷりは『インディペンデンス・デイ』と同じくドイツ人が描くだけあって、けっこう皮肉混じりに描かれている。(反撃の基地となるのが空母インディペンデンスというのも狙っているのだろう。
このへんになると、本筋とは不要な要素が分かるので、恋愛描写とか、流し読みしても良いところが分かるので、結構スピーディーに読める。
冗長なのは、150ページにあるようなムダ情報など。おまけに「津波が鋼鉄製のプラットフォームに達すると、一瞬にしてその耐久性を奪い取った」ってどんな文章だ?
深海のYrr 〈中〉 (ハヤカワ文庫 NV シ 25-2) フランク・シェッツィング 北川 和代 早川書房 2008-04-23 |
大陸情勢に詳しい2人が対談したもの。
どうも対談っぽくないなあ…と思っていたら、3回に分けて実施したものに、半年も経ったために時事ネタを大幅に削除したりしたせいらしい。
ということは、以前から対談となっているのに会話が噛み合っていないたくさんの本も、同じような過程でできていたってことか?
猛毒国家に囲まれた日本 ロシア・中国・北朝鮮 宮崎 正弘 佐藤 優 海竜社 2010-03 |