ぐんぐんと話が進んでいくのが小気味良い宇宙(ファーストコンタクトもの?)SF。
上巻だけで、日常のサラリーマン生活から、他の太陽系にまで行ってしまうのだから、テンポいいわ。
展開的にはそれほど超スピードというわけではないものの、(平日に読み終えたことからも分かるように)非常に読みやすいので、余計にそう感じるのだろう。
宇宙船に意志があって(セリフはないが)、それに操られるようにして多くの人類が集まり、宇宙へ旅立つというのが面白いところだが、下巻では宇宙船がオーバーロードとしての説得力をどれだけ持った存在として解明されるかが作品の評価を分けるところか。