思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

『ねずみとり』開始・読了

お膝元のイギリスでは、記録的ロングランとなっている戯曲の脚本原作。たしか日本人版舞台もちょっと前にやってて、宣伝文句でそういうこと言ってたと思う。
脚本としての良し悪しは良くわからない。ミステリとしては、まずセリフの前に誰の台詞か必ず書いてあるから、私のように翻訳ものは名前が把握できなくて…という人にはオススメ。
現在の目で見ると、ミステリーとしては、オーソドックス。細かい手がかりでも、読み返しができる小説とは違って、伏線よりも犯人の意外性で勝負したというところか。
推理小説として評価すると、荒削りで、まだプロット/骨格段階という気もする。
でも、舞台で見るぶんには楽しいかもしれない、典型的な嵐の山荘もの。