思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

立喰師列伝

今日は時間ないので携帯からポイントだけ書きます。
ナレーションの量はもちろん、情報がべらぼうに多い。最初の5分で疲れた(^-^;)それを乗り越えると、それを゛流す゛方法を脳が学習するので、観やすくなる。
内容は原作小説に忠実。原作者が監督・脚本なんだから、もっと変えても良かったのに(^^;)それだけ押井監督の構想が固まってたのか。
サントラ未収録で気になったのが東京五輪の曲。既製曲っぽいけど、これも川井パロディ曲やよね?
手法としては、『ミニパト』と『ラ・ジュテ』の中間的な印象だけど、やっぱり違和感があった。『キネマ旬報』か何かの押井監督インタビューにあった、実写による゛リミテッドアニメ゛への過渡期的実験作品と捉えると、納得行くが。
話の内容的には、予知野屋とロッテリアの、ファーストフード篇が断然面白かった。
分析するに、他のエピソードが、金を払わずに店を出る、という゛ゴト゛の成功・不成功が描写として分かりにくいのに対し、この2篇は、食材が切れる、大量の注文を捌ききれない、と、ゲーム感覚でその経過までがよく分かる、ということが挙げられる。
啓蒙の言葉じたいを描いて欲しかった〈月見の銀次〉、『御先祖様万々歳!』の犬丸も言ってた「コロッケも欲しいな」の言い方が色っぽい〈ケツネコロッケのお銀〉、単なる趣味&内輪受けじゃないの?というジブリプロデューサーのやつ、『御先祖様万々歳!』の犬丸と台詞も同じなのが笑える〈哭きの犬丸〉、吉野家の店員の職人っぷりもわかるベスト2〈牛五郎〉、神山店長の言動が内輪ウケを抜きにしても面白い〈ハンバーガーの哲〉(昔のゲーマーには鉄板のヘックスパターンもツボ)、一番訳わからないが、何種類ものpeep音が楽しい〈フランクフルト〉(秘かに、ガンダムのシルエットはカトキ版)、音楽もいいし、河森氏を知ってれば爆笑な〈中辛のインド人〉