『「出るモノ」健康学』
☆☆☆★
雑学本の形式なので、このような難しい言葉は出てこないが、新陳代謝あるいはホメオスタシスについての本。身体のあらゆるところから出てくるものについての本。抜けていて、しかも結構大きいと思うのが、精液と母乳。
「アンモニアは出したての尿の中にはないのです。出してから時間が経つと、空気中の雑菌が入りこみ、尿素が分解されてアンモニアと炭酸ガスが形成されます。」
「「血が出た指を口でくわえたり、ペロリとなめる」という処置も(略)唾液の中のリゾチームやラクトフェリン、免疫グロブリンなどの物質が細菌を殺してくれる」
「「インドール」のにおいを大好きな生物がいます。
それは「ハエ」。(略)「大」はインドールのにおいを発散させて、ハエを呼んでいるのです。(略)昔の人は土の上で排泄していました。
そんなとき、早くハエに来てもらって分解してもらわないと、土の上は「大」だらけになってしまいます。」
「おならは(略)「ガマンすると体に悪い」と一般には言われますが(略)何らかの方法で排泄されていくので、心配はいりません。」
「出るモノ」健康学 あなたを救う69の「ハイセツ」話 (講談社+α文庫) 藤田 紘一郎 講談社 2009-09-17 |