思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

『誰も僕を裁けない』
☆☆☆★

社会派エロミスを謳い、本編中でも社会派と本格の融合を宣言している。
エロについては、シリーズ探偵が娼婦というとんでもないシリーズなのだが、本作においてはそれだけではない。セックスとトリックが(文字通り?)密接に絡み合っているのは言うだけある。このへんはあくまでも推理「小説」としての彩りである笹沢左保などとも違う。
全体のトーンとしては島田荘司的な雰囲気もある。
新本格的には、大きな書き落としがあるのだが、これは叙述トリックというよりアンフェアでは?
犯人と主人公の動機に関しては非常に面白いのだが、エピローグ的な後日談のせいで、作品としてのキレが落ちていると思う。
しかし、カバーイラストは、女の子に対して、男のほうの手抜きっぷりが凄い(´Д`)



ガンダムA 2017年8月号』
☆★

今回もカトキハジメ・メカニカルアーカイブズは休載(´Д`)私にとっては金をドブに捨てたようなもの…と言いたいくらい。だが、安彦氏のインタビューで、カトキ氏の演出・仕事のスタンスが語られる点は興味深かった。
連載を2月連続休載しているのも、ルウム編後編の作業が忙しいから?(それにしては、というべきか、その中でも、というべきか、「ホビージャパン」のポスターは落とさず描いてるけど)