☆☆☆★
「ああ」シリーズ。回天を企画し、言い出しっぺとして搭乗員を鍛え上げた舞台の話。絶対にホントの悪役をやらない〇〇(高倉健のちょっと先輩の任侠映画スター。大人になってから知ったので、何回観ても名前を忘れる(^^;))と、その後輩たる松方弘樹が、任侠ものならぬ人情ものとして、特攻作戦を成功へと導く。
戦争映画の定番に則った展開なので、そういう意味では、特筆すべきところはなかったかなぁ。
特撮ファン的には、回天は実物大プロップと、浸水にはミニチュアが使い別けられている、とか。あとは、母艦たる潜水艦からの搭乗プロセスが細かく描かれているとか。(こがしゅうと氏の本で読んで知ってはいたけど。)
以下ネタバレ
まあ、特攻兵器の初公開(桜花や零戦の特効と、どちらが先なのかは映画を観ている限りでは不明で、回天が初めてっぽい)ということもあってか、ラストに初めて(そして最期)の出現では、ちゃんと敵に命中して終わる。まるで対戦末期のプロパガンダ映画みたいな、悲壮感の中にも、総員火の玉だ、的な幕切れである。