思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

『アンダー・サスピション』

サスペンスではあるが、眼目はモーガン・フリーマンジーン・ハックマンのスター共演だろう。ここにニコール・キッドマンが入れば3“マン”が揃ったのになぁ…。

2大スター共演ということは、映画の構成からも分かる。冒頭で警察署長のモーガン・フリーマンに呼びつけられたジーン・ハックマン。他の登場人物や多少の場面転換はあるが、基本的には最後まで二人の掛け合いなのだ。ほとんど密室劇といっていい。

本作で面白いのはジーン・ハックマンが自供する場面では、回想シーンらしき場面に聞き手のモーガン・フリーマンが出てくること。ある種のメタ映像だが、ある意味ギャグともいえる。(回想シーンに出てくるな!っていうやつ)

ここからネタバレ

証言を二転三転させるジーン・ハックマンは最初から最後まで最有力容疑者であり、最後には家宅捜索で発見された被害者の写真を突きつけられて自供を始めるのだが、ここで真犯人が捕まった、という報告が入ってくる。ということでジーン・ハックマンは釈放されるが、ロリコン趣味を告白してしまったため、妻とは結局うまくいかないまま、という結末。

これはどう解釈すべきなのか?ジーン・ハックマンの(ウソの)自白の意味が明かされないので呆然としてしまった。手がかりは作品中に隠されているのか?それともたんなる警察の間違いを描いているだけなのか?誰か教えて〜!