思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

仮面ライダー響鬼

第15話「鈍る雷」

弟子以前の明日夢、弟子として急成長しているアキラ、鬼に変身してほぼ一人前の戸田山、という3者の対比が見事に効いている。

神戸みゆきが戸田山を好き、というのが笑える。脇役どうしだからああいうモロな演出ができるのだろう。明日夢と持田もほとんど両思いではあるが…。

威吹鬼太極拳をしているのは、格闘技をちゃんと練習しているヒーローというのが珍しかった(まあスーパー1とかの前例はもちろんあるのだが)。アキラとあんな離れているのは何故?すぐ隣でやればいいのに…。威吹鬼がやっているのをアキラが遠くから真似している、というていなのか…。

斬鬼と戸田山(変身できるのに名前がないのが気になった。一人前にならないと鬼と名乗れないのか?)が同じ格好に変身するので、違いは貌の模様が金か銀かしかないので見分けにくかった。変身時に服が脱げる、というのをビジュアルでちゃんと見せたのは初めてじゃないか?雷によって変身と攻撃が一体化しているというのが、変身時には無防備になって敵につけ込まれるというヒーローものの弱点を克服した素晴らしい案だと思う。

斬鬼と戸田山の絡みは結構よかった。不良ものっぽい硬派路線でもなく、<仮面ライダー剣>みたいなヘナヘナ路線でもなく、いちドラマとして巧い雰囲気になっていて好感が持てる。

武器はギター。この番組、コンセプトは和風、というわりには響鬼の太鼓はともかく、威吹鬼のトランペットや斬鬼のギターはいかがなものか。笙とか尺八、三味線などの日本の楽器を使うべきではないのか?(響鬼威吹鬼のはおりが風神雷神なのはナイスなモチーフだが)

新たなライダー“裁鬼”がさらっと登場。パソコンの「*」みたいな貌が結構かっこいい。戦隊ものの敵みたいな貌ではあるが…。

登場人物の年齢が上がり、群像劇っぽくなってかなり好きなテイストに。

今気づいたのだが、アキラは『仮面ライダー龍騎 EPISODE FINAL』に続く第2の女性ライダーにはなれないことに気が付いた。なにしろ小さすぎるのだ。あの体型で変身するとどうにも間抜けなことになってしまうからなぁ…。それとも身長・体格なんて無視して威吹鬼スタイルに変身してしまうのだろうか?明日夢とアキラは鬼にならずに終りそうな気がする。