思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

「生」という単語にはいくつか意味があるんですね。(当たり前ですが)

  1. 火を通していない
  2. 直に

というのが大きな2つでしょう。
生ビールというのは(1)の意味で、ラガーの対になる言葉(ですよね?)。余談ながら「生中」というのはなんとかしてほしい言葉です。最初聞いた時はてっきり「生酎ハイの略=生酎」かと思いましたよ。「生ビール・中ジョッキ」の略なんですから、重要なのは生「ビール」の「中」ジョッキってことでしょ?なら「中ビール」でいいじゃないですか。「ラガービール」の「中」ジョッキ=「ラガ中」ってのはあるんですか?ないでしょ?さらに余談ですが、「世界の中心で愛を叫ぶ」を「セカ中」と略すのも意味関係からするとどうかと思いますね。情報の重要度からすると「中叫ぶ」=「ナカサケ」の筈。
これらに共通するのは、省略の方法が情報の重要度に則っていない、ということです。これが(私の)気持ち悪さに繋がっているようです。昔はそんなことなかったと思うんですがね…。
あと、(2)の方は「生放送」とかで使う類例です。下ネタにもありますが、自粛します(^^;)
前置きが長くなりましたが、今回書きたかったネタは、「生チョコレート」は(1)か(2)かどちらに当たるのか、ということなんです(^^;)
これ、実は(1)なんですが、変則的なんですよね。「生チョコ」は「生クリーム入りチョコレート」の略なんですよね…。上に書いた重要度の法則から言うと正しいのですが、これは生ビール、生湯葉、生ハムなどの類似構造の言葉から引っ張られて、というのと、他に生チョコと同様の構成のことばが見当たらない、という誤解してしまうのです。