思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

「時間論」

『時間は実在するか』を読んで(読みながら)考えたこと。
論というほどまとまっておらず、まあメモみたいなものです。

時間については2つくらい考えの方向があって、1つは決定的運命論。
キリスト教的な神が決めたものではありませんが、因果律ベースの網の目を「今」が移動して行く、というもの。
今というのは私の/個々人の意識です。
意識の変化が時間であり、楽しい時間が短く感じるように、客観時間(これを出す時点で矛盾するようですが)と対比すると伸び縮みします。
しかし、客観時間は虚構で、主観時間のほうが真に近い。

もう1つはこの本にも最後に出てくる「未来は無」に近いですが、現在と過去はほぼ同じ性質ですが、未来は全く別のものであり、よく時間のイメージとして図示される直線に喩えることはできません。
この論では喩えるなら漏斗/じょうごでしょう。三角錐の部分が未来で、それが収束して直線に移る点が現在、もちろん直線が過去です。
三角錐は物理的・因果律的な現出可能な可能性です。
このあたりは量子論不確定性原理波動関数のイメージ、というよりそのままかも…。
直線で表わそうとすると多世界解釈しかなくなってくるんだよなぁ…。
だから波動が収縮するタイプの量子論

この2つをうまく統合できれば私なりの時間論ができるような…。