思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

『幽霊西へ行く』読了

犯人あての10ページほどの短編が5つ入っているのだが、
どれ1つ当たらなかった…orz (T_T)
1つだけ、潰した仮説が正解だったが、それがやっと。
正答率も出てたが、4〜6割くらいだった。
こんだけ読んでるのに…。
ま、逆に考えれば毎回騙されるからこそ読み続けていられるんだろうなぁ…(;_;)
“顔のない死体”の新味を模索した『大鴉』
有名な古典『隠された手紙』の新たな解決を探った、『僧正の積木唄』ばりの『第三の解決』は面白い。
表題作はシリーズ探偵・高島警部ものだが、吉村達也が書きそうな心理トリックが使われている。
それを下敷きにした『公使館の幽霊』は、ある意味ミステリーじゃない、というのが最大のトリックかも…。
クレタ島の花嫁 贋作ヴァン・ダイン』こそ『僧正の積木唄』ばりの作品だが、ヴァン・ダイン作品を読み込んでいないと楽しめないかもしれない。