思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

ドラえもん 人魚大海戦


☆☆★
 
小説家に脚本を依頼したシリーズ。今回は経済ミステリー作家の真保裕一
……それにしては、いろいろゆるゆるな展開じゃあ、ごさいませんかねぇ。
バカンスのためにドラえもんの道具でパラオの海とのび太の家をつないで、のび太の家に人魚姫が迷い込んでます来る。ベタベタな「空から落ちてきたヒロインもの」。まあ、それは子供向けだからいい。そのあとも、割と場当たり的な展開が相次ぎ、挙げ句の果てには、全てが解決した後、無断外泊を親から怒られる、というだけの理由で、タイムマシンで一日前に戻る始末。
まあ、序盤で単なるギャグ演出で、何のためのボタンかわからなかった、ポンプの逆流ボタンが、クライマックスバトルで活躍するあたりは、唯一伏線として、良かったかなぁ。でも、敵はメガネかけてないから、水中だと騙せないのでは? かけさせる場面見逃した??
宣伝声優陣は、真矢みきケンドーコバヤシなど、素人目には違和感のない人ばかり(私にはプロ声優じゃないのは分かったけどね)で、そこだけはクオリティ高かったかな。
竜宮城ならぬ、海底の人魚の国を目指す、ということで、半ば意識的に、『ドラえもん 海底奇巌城』のオマージュが登場する。バギーこそ出てこないが、ロープで囲った範囲だけ水がなくなるやつとか。
ドラえもんの「暖かい目」ネタは、表現が露骨にギャグマンガ的で、やり過ぎ感があった。