思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

第三の忍者


☆☆☆

内容はほとんど覚えてないけど、プロットじたいも『第三の男』のオマージュなのかな??
信長の寝室へ仕官の売り込みに行って伊賀の忍者・里見浩太朗は、既に信長に仕えて同じく幼馴染の伊賀者に阻止される。信長の前に引き出されて、前から信長の命を狙っていた有名な忍者を打ち果たす競争を命じられる。勝てば500石だが、負ければ石抱きの拷問。

以下ネタバレ

誰見ても、任務を与えられてすぐ、後をつけてきて、仲間に入ろうとする男が、ターゲットである謎の忍者であることはバレバレなのだが、ぬけぬけとクライマックスまで押し通すあたり、神経が太い。たんに、全年齢対象に、分かりやすくしただけかもしれないが。
ただ、それまでの人の良いおやじ的な表情から、邪悪な貌に変わる演技は素晴らしかった。でも、捨てた娘の情に絆されて、という理由は、凄腕の忍者としてはリアル世界でも、それまでの脚本としても、描写不足で、失格だな(^^;) まあ、正体を隠す都合上、伏線を張れないので、そもそも無理か。
ラスト、敵の屋敷の外で延々と喋ったり戦ってるのに、誰も出てこない(´Д`)
ラストシーンでは、助けた女とカップルになるわけでもなく、あっさり別れるのは、里見浩太朗主演にしては女たらしじゃなくて良かった(^^;)