思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

アフター・アース


☆☆

人類が放棄してから数百年だか数千年たち、事故で不時着することすらできないとされている地球に、事故で不時着した、ウィル・スミス親子がサバイバルする。
猿の惑星』かと思いきや、地球であることは序盤にサラッと明かされて拍子抜け。
設定面からも『アフター・マン』的な世界で、現代の文明が崩壊したビジュアルや、新たな生物という、センス・オブ・ワンダーがあるのかと期待したのに、何もない!?(´Д`)
ぶたいはアラスカを思わせる森林で、デカいワシや、変な顔のライオンが出てくるだけ。これじゃ、現代のアラスカに不時着して、クマから逃げてるのと変わりない。
人間の恐怖を探知して襲ってくるという『ドント・ブリーズ』(だっけ? 音を立てると襲われるやつ)みたいな独自の(?)モンスターとの戦いも、『ロード・オブ・ザ・リング』のシェロブみたいだったし。
ウィル・スミスも事故で怪我をして、不時着してからはずっと船内で息子のスーツから送られてくる映像をモニターしながらアドバイスするだけ。地球のシーンは一日で撮影終わったんじゃないの? という手抜きっぷり(^^;) 元は植民星の司令官だか何だかの偉い人なのに、全然そうは見えないけどね。なんかアメリカのテレビ映画に出てくる、サミュエル・ジャクソンのそっくりさん(そんなひとがいるのか知らんけど)みたいだった。
エンドロールを見るまで全く気づかなかったがこれ、ナイトシャマラン監督なんだよねぇ。同時期の他の企画監督と同じく、自分の企画じゃないと作家性を発揮できないタイプの作風だよなぁ。