思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

カトマンズの男

☆☆★

ジャン・ポール・ベルモンド主演。
ラジオ『アトロク』でやってた、実は凄いアクション俳優というくらいしか知識がない。
物語的には、大富豪で、何でも手に入るから、意欲がなくなって自殺を繰り返す、というのが主人公。それが、一晩にして破産して、しかも自らに生命保険をかけられたことで、望まずして文字通り、命がけのスリリングな事態に巻き込まれる。
香港だかマカオから始まった舞台は、特に理由なくヒマラヤにゆき、ふたたび元の場所に戻る。
全編通して描かれるのは、チャップリン的なギャグと、バスターキートン的な(ちゃんと観た事がないので、仄聞から推測した限りで)体を張ったアクション。ジャッキー・チェン映画よりも、セリフや顔によるリアクションがなく、引いた画面で、サイレント映画的に映している。
引いた画面というのはギャグも同様。