思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

『生きちゃった』

☆☆☆★

個人的に、ヒロインが大島優子だった、ということに、エンドロールを観て気づいた(^_^;)
AKBファンではないが、大島優子は好きなんだけどなぁ。ちゃんとベッドシーンがあるとか、女優として頑張ってる感がある。胸を見せてたかどうかも覚えてない。そのへんのB級女優(失礼)だとばかり思ってたので(^_^;)分かってたら、見えるかどうか目を皿のようにして観たかもしれない。
話としては、妻の浮気で離婚し、浮気相手が主人公の大麻常習犯の兄に殺され、元妻がデリヘル中に相手に殺される。最後は残されて、妻の実家に引き取られた娘を引き取りにゆく。まあ、よくできた日本映画、なかんずく日本映画チャンネルの「月イチ衝撃作」ではありがちな話である。『ソワレ』とかね。
なんと言っても、主人公が体調が悪くて早退するシーンがあるが、そんなのもう、絶対に自宅では妻が不倫しているフラグやん!(^_^;)
主人公の仲野太賀の熱演が光る。私的には星野源かと思ってたけど(^_^;) でも、本来なら最大の泣き所である、ラストで親友と、妻の実家に娘を引き取りに行き、親友と号泣しながら叱咤し合うシーンは、笑けて仕方なかった(^_^;) コントにしか見えなかったんだね。でもこれ、悲劇は喜劇に通ず、ということで、別に演技が下手とか演出が下手、ということではないだろう。車の中だから、顔の前で撮るしかない、というところから来るものだと思うけど。適切な距離感があれば、ちゃんと100%悲劇として演出できると思うのだが。
でもこれ、コメディとしての要素・演出も割と多い。会話の途中で場面を切る編集テンポとか、最大のものは、元妻が殺された現場であるラブホテルに、親友と慰霊に行くところで、親友とてをつなぐカット。第三者から見るとホモカップルに誤解される、というように敢えて撮っているのだ。