☆☆
<寅さん>シリーズは2、3作しか観ておらず、おまけにどうも好きになれない、というか、はっきり言って関東のヤクザってのが好きになれないので、嫌いな映画(^_^;)
シリーズ最終作、というかエクストラ的な作品で、一部では傑作という評価もあるので、見てみた。
結論、ダメだった。
演技は夏木マリ以外はヘタクソに見えたし(ただし、なぜか声そのものはエエ声なんだけどなぁ(^_^;))、セリフも素人か? というくらいベッタベタの人情ドラマ。
せめて、実質上の主役の吉岡の演技が良ければ良かったのだろうが、クライマックスの、泣いている演技なんて、ホラー映画で恐怖に戦いて泣いてるようにしか見えないんだもん(´д`)
感動シーンのはずの、シリーズのマドンナを回想する場面にしても、思い入れがない私(これは私が悪いんだろうけど)にとっては、女ったらしが「今まで何人の女を泣かせてきた/抱いてきた」と自慢しているようにしか見えなかったし。
タイトルから、てっきり、ラストはよろず屋ののれんを人影がくぐって、さくらたちが「お帰り、寅さん」というラストカットで終わるんだと思ったら、全然違ったし。そもそも、前作すら観てないので、寅さんがどっかへ行ったのか、死んだのかもわからんし。例によって、出て行ったきり、というだけなのだろうが。
そもそも、オープニングの時点で、桑田佳祐が寅さんのコスプレして寅さんのテーマを歌ってるので、「お前が歌うんかい!?」と一気に冷めたし。
映画の構成自体も、半分くらいが回想シーンで、まるでテレビの特集番組みたい。