思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

プレステージ

☆☆☆★

たしか日本公開前に、飛行機で観た。オチしか覚えてなかった(^^;)
今見ると、ノーランらしさはあまりないかなぁ。時系列をいじりまかる、悪い面ばかりが目立つ。
普通に時間順に見せるほうが、ストレートに、ライバルとの抜きつ抜かれつで盛り上がれるんじゃないかなあ。面白くなってきたら、いちいち時間が前後するので、イライラさせられる。

以下ネタバレ

手品ものなのに、最後はホントの魔法でした、というオチは、手品映画としては反則だろう。もちろん、通向けに敢えてやってるのは分かるので、そこも含めて愉しめる、私のようなSFファン向けなのかも。
そういえば、原題でもある「プレステージ」の意味は、てっきりステージのプレ、つまり前で、舞台裏を指すのかと思ったら、作中の字幕には「偉業」というルビがふってあった。まあ、超訳するなら、「喝采」とか、「スーパーイリュージョン(爆)」とかかな?(^^;)
それにしても、タントンのほうは、魔法だったのは映画的なオチとして良いとしても、もう一方は双子でした、というのは中盤のクライマックスくらいにしておいた方が良かったんじゃないかなぁ。作中でも、パートナーの発明家の人が真っ先に指摘していたし。
変な小太りのおじさんが、何の説明もなしに、いつのまにかいるなぁ……。と、めちゃ違和感があったのだが。逆に、もうちょっと似た変装にしといたほうが良かったのでは? あ、そうか!? このトリックのために、さんざんダントンのステージを偵察に行く時は、付け髭だけのバレバレの変装にしていたのか!(@_@) そこは見事にしてやられたかも(^^;)