思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

『勢揃い東海道』☆☆☆☆

片岡千恵蔵清水次郎長シリーズの第4弾らしい。
いろんな意味で「仁義なき戦い」シリーズの『北陸代理戦争』を連想した。
おなじみの俳優たちが毎回違う役で出演していること、あちこちの組のカシラが離合集散するところ、などがそれ。
本作では、最初こそ、美空ひばり絡みのパートが湿っぽくて「今回は外れかな?」と思ったが、それが済むと、男だらけの熱い義理人情と燃える集団戦になる。また、本作では美空ひばりが歌わない、というのもポイント高し(^_^;)
ラストバトルに向けて縁のある人たちが集結するところはめちゃ盛り上がる。
改めて、片岡千恵蔵が良いね。チャンバラも、他の人はどうみても竹光で、かちゃかちゃ横から当ててるだけなのだが、片岡千恵蔵だけ、重そうで、スピードも段違いなのだ。
終盤で市川右太衛門と対峙するところも、静かな演技ながら、どっしりとして見応え十分。
なお、本作では、オープニングクレジットが、エンドロールみたいに下から上にスクロールする、というかなり珍しいスタイルになっている。

1963年