『鬼龍院花子の生涯』☆☆★
名前を聞いたことのある邦画界の巨匠の一人、五社英雄監督作品ということで観てみた。
極道の女となった一般女性の生涯、ということで、『だから、あなたも生き抜いて』とか、なんか壮絶な『おしん』みたいな映画かと思ったら、極道の親分である仲代達矢が主役の、コメディ映画。そう言って誤解があれば、喜劇と言える。仲代達矢なだけに、『マクベス』みたいな悲喜劇っぽさもある。どうもやってることが時代錯誤というより、空回りすぎて、シュールなコントにしか見えない、というか。
そもそも、鬼龍院花子が、なかなか出てこない。最初に、借金の方だから何だかに、素人さんから兄弟二人を親分の子供にする、ということで、女の子の方が花子かと思ったら、違う。
彼女が色々苦労して成長して(有名な夏目雅子が演じる)、その子供が花子かと思ったら、違う。親分が飼っている妾の一人が生んだ子供が花子なのだ(´д`)
結局、昼ドラバリのドロドロの愛憎劇ってことか。こういうのは別に好きじゃないので、そういうのが好きな人は、観れば??(クレヨンしんちゃん風に)
夏目雅子と岩下志麻の胸も見られるしね。
1982年 日本