思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

『続・花頭巾』☆☆☆

主演は山本富士子市川雷蔵勝新太郎、という『踊り子行状記』と同じ面々。
本作はタイトルからして続編なのだが、前作は未見。でも、最初の5分くらいであらすじ紹介してくれる親切設計なので安心。
それからすると、前作は、琉球を襲撃されて親を殺された山本富士子が、花頭巾として首謀者7人を探して復讐を遂げるという、『怪傑ズバット』か『月光仮面』か、という感じの話。でも、2、3人を殺したところで終わったらしく、本作はその続き。
おそらく、あらすじだけからする前作の予想される内容と、本作は全く違った続編になっているんじゃないだろうか。
女だてらに暗殺を続けるのではなく、本作で戦うのは山本富士子ではなく、彼女を守る市川雷蔵勝新太郎。いわば、普通のヒーロー映画になっている。
後半の船上バトルも、海賊なのに、戦法がイマイチというか、火矢を放って、屋根に燃え移っているのに「火を消せ」の台詞だけで簡単に鎮火していたり、首を傾げる展開が多い。
まあ、女が着物で戦っても不自然極まりないので、戦わない方が見ている方にストレスがなくていいのだが(^_^;)
それにしても山本富士子って、大和撫子の代表だろうなぁ。

1956年 日本