思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

ブレイブ・ハート


☆☆☆★

観ている途中で見た、町山氏の解説で、「スコットランド独立という史実をベースにしているが、映画的にドラマチックな細部はほぼ創作」と言うことを知ったので、観る気が半減した。約3時間と長いのに(^^;)
剣を鎧のファンタジーとは馴染みのある舞台設定なので、ある意味では見やすい。それこそ『アーサー王物語』的な「おはなし」として観てもそれほど外れていないのかも。というより、スコットランド版『ジャンヌ・ダルク』というのがより近いか。
映画秘宝』的な見方としては、ファンタジー映画にはない、戦場シーンのリアリティだ。乱戦の中で特殊メインを仕込むのはたいへんだっただろなぁ。矢が刺さるのは当たり前で、剣が当たったら血糊が飛び散り、手首が切り落とされたりする。
メル・ギブソンたちは反乱軍なので、イギリス王本軍に対しては、一枚岩にはならない。そこへイギリスならでは懐柔戦術の手が伸びたりと、権謀術数は見所のひとつでもある。メルギブ(ウィリアムという役)じたいは、単なる女の子たらしで戦に強い、体育会系の、バカマンガならぬバカ映画でもある。