思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

気狂いピエロ


☆

解説動画とかも見たりしたが、名作とされているが、全然面白くもなく、良さもわからなかった。
最初のほうの、パーティーで数人のバストアップが次々に切り替わり、同時に照明も赤、黄色、緑と変わる、とかいうあたりは面白そう、と思ったのだが。
そこからは男女のドタバタ逃避行のロードムービー
セリフがほとんど何かの引用だとか、女に騙されて破滅する男とか、かなり押井守作品(特に低予算もの。『ケータイ捜査官』とかは影響大)に影響を与えているなぁ、というのは数少ない、観て良かった要素。
絶賛派が言う、画面が美しいとも、ヒロインが可愛いとも、全く思えなかった。
比較対象として適切かどうかは分からないが、『復讐のオペラ』の画面のほうが数倍美しかった。

なお、本作でもっともひっかかるのが邦題。解説動画ではみんな「キチガイ」と言ってる。私もキチガイピエロとするべきだと思うが、言葉狩り以前(オリジナル公開当時)かは、気狂いと書いてキチガイと読ませていたのだろう?
単に迎合して邦題も変えちゃっただけ?