思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

Q ED 神鹿の棺


高田崇史
☆☆☆☆
講談社ノベルス

鹿島神宮をメインにしつつ、その周辺にある神社から、封印された歴史を暴き出す。
巷ではパワースポットと呼ばれている神社のトライアングルの中心には、湖しかない。
普通に考えれば、その湖にこそ何かあると考えるのが当然だが、そこは解決編まで探偵以外には誰も思い至らない、というのは無理があるんじゃないかなぁ……。特に今回は特に二十年という、シリーズ開始以来の回顧をすることが作中で何度も出てくるので、過去のパターンから、奈々がそれを連想しないのは、いかにも不自然だ。
武は槌命(たけはづちのみこと)の正体については、なるほど納得はさせられた。