『鯨と斗う男』☆☆☆
東映チャンネル案件。昭和末くらいの作品かと思ったら、占領下のモノクロ映画。でも、特に日中の屋外シーンはシャープな映像で、実際の景色(自分の目で見たカラー)が想像できる。
捕鯨会社の話だから、そりゃ、現在は封印されても仕方ないわなぁ(´д`)(右翼としては、だからこそ上映すべきだと思うけど)
特に冒頭、獲った鯨をテキパキと解体するシーンは、教育映画としても圧巻。(もちろんカットは割っているが)まるで早回しのように鯨がバラバラになり、ちゃんと「余すところなく色々なものに使われている」とナレーションで教えてくれる。
ストーリーだが、主人公が同じということもあって、完全に『ジャコ萬と鉄』だ(^_^;)
あちらでは丹波哲郎が演じているライバルは、本作では腕はたつが非情な銛打ちとして出てくる。ラストで、実は彼もいい人だったと分かるのだが、完全に故人として演出されるのに、ちゃんと生きている、というのが面白い。
1957年 日本