思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

十三人の刺客』☆☆☆

オリジナル版。白黒である。
三池崇史版に比べると、堅実でリアリティはあるが、ケレン味を増したリメイクの意義は十二分にあったのだと納得。
音楽は伊福部御大で、『ゴジラVSメカゴジラ』でのメカゴジラのテーマのメロディが顔を出していたのには驚いた。他は、当時から時代劇なのに電子音を使っていたりと、良くも悪くも特筆すべき楽曲は感じとれなかった。
若き日の里見浩太朗も出ていて、土屋嘉男をちょっとだけ格好よくしたような感じであった(^_^;)
ラストバトルはリメイク版同様にそれなりに長く、リーダー二人が最後まで戦いに出ず、地図を見ているあたりは『七人の侍』っぽさが感じられる。
殿と先に決着をつけ、宿敵には刺されて、里見浩太朗の方がそいつを槍で刺す、というあたりは、侍の存在意義を満たすための構図として完璧。