思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

『空気が読めなくても それでいい』細川貂々水島広子
☆☆☆★
創元社

精神科医水島広子の解説を、細川貂々が自分の体験を加えてエッセイ漫画にしたもの。
本書では発達障害とまでは言えない「普通」つまり大多数の人々よりは少しずれた人を「非定型発達」と呼称して、細川氏はそれの代表・患者としての意味もある。
マンガでは、細川氏と水島氏と編集者の対話を漫画にしている。
はっきり言ってマンガは下手で、本書の途中で女だと書かれるまで、細川氏は若い男だと思っていたくらいだ。まこの手のマンガは、専門家の内容をマンガのセリフという形に、めっちゃ希釈して、読書リテラシーのない人でも誰でも読みやすくしたものだから、デッサン力やマンガ力は必要ないのだ。

「何か上手くいかないと思ったら「あ 私 天然だから」 と言って逃げる」
のは非定型者にとっては「いい逃げ」だ。

ちなみに、私は本書に書かれた非定型に当てはまる部分は半分くらい。他の本にあった『繊細さん』にはほぼ100%当てはまったけど。